現在、ドメーヌを切り盛りしているのは3代目のリシャール氏。
彼の祖父が厳しい環境が故にブドウ栽培に適したこの地でブドウ栽培をはじめ、その息子にあたる彼の父と共にワイン造りを行ってきました。当初は栽培したブドウのほぼ全てを協同組合に納めて生計を立てていましたが2005年、ついにドメーヌを設立。3代に渡る夢が実現し、自分たちのワインをリリースすることが出来ました。
■“量"ではない"質"で知られているワイン産地
サン・シニアンの名は、そのアペラシオンの真ん中を通るヴェルナゾーブル川の左岸に、ベネディクト派の建てた僧院に由来します。畑の起源もこの修道士たちの開拓によるもので、この地で造られるワインの評判は当時から高く、ラングドックの中でも一目置かれていた銘醸地。
ドメーヌのあるベルルーはサン・シニアンの中心から北に約10kmに位置し人口約180人弱の小さな村。サンシニアンでも北端に位置します。この場所は北側にある山々から吹き抜ける乾燥した北風と南仏の厳しい日差し。沿岸から40km弱離れた標高200m～300m付近では、地中海から来る湿気と暑さの影響をさえぎり、ブドウ栽培には有利な環境を作りだし素晴らしいテロワールから上質なワインを生み出しています。
■彼が目指すワインは「土地の味がすること」
＊恵まれた区画と、この地ならではのシスト（片岩）土壌。
＊所有する10haの畑は基本的に農薬を使用しない自然なブドウ栽培。
＊収穫は全て手摘み。
＊ブレンドをすることで、品種の個性を引き出しています。

サン・シニアンの北端に位置するベルルーの風景が見えてくるワインです