ヴィノテラスのご案内

ヴィノテラスについて

VINOTERAS(ヴィノテラス)とは

ワインとは、

「その土地土地の太陽と空、水と風、そして土壌を、アルコール発酵という自然の魔法が造り出した何か。」

ではないでしょうか。

VINOTERAS(ヴィノテラス)の“VINO”はもちろんワインを意味します。そしてTERASは、、

ラテン語で“Terra”は「大地」を意味し、その綴りと語義はラテン系言語では、ほぼそのままの形で現在でも使われていますが、まさにその意味を込めて。

つまりワインと「大地の恵み」を繋ぐ架け橋となり水先案内人となりたい。

そんな思いを込めて、VINOTERASは生まれました。

VINOTERASを運営する私たち一人ひとりが、誰よりもワインを心から愛し、自ら仕入れたワインのサポーターであると自負しています。

VINOTERASは皆様に、様々なワインイベントを通じて「ワインに関わる全てのこと」を享受してもらうことを目指します。

たとえばワインが育まれた大地の太陽や空を感じられるように。

より深く、より正確に、時には第六感さえも震わすような愉悦とともに。

ワインインポーターが運営するこれまでになかったスタイルのワインサロン。

それがVINOTERASです。

ワインの生産者と直接触れ合う機会を!

VINOTERASの扱うワインの多くの生産者が、毎年来日しています。

従来、生産者が来日すると、ワインのプロフェッショナル向けのセミナーやティスティングイベントが開催されるのみに終始していました。

この貴重な機会をVINOTERASでは、一般のワインラヴァーの皆様にも経験していただきたいのです。

ワインの生産者に直接会い、話すことで、きっと、ワインは、生産者の人柄をも反映しているのだということがおわかりいただけるでしょう。

より正確に。より深く。1本のボトルに詰まっているストーリー

ワイン1本のボトルには何が詰まっているのでしょうか?

たとえば石灰質土壌の白ワイン。この土壌のワイン産地では、牡蠣殻の化石が畑にゴロゴロと転がり、アンモナイトの化石などが現れることもしばしばです。

その土壌は太古の昔の大地の造山運動の結果であり、ワインが土壌の情報を伝えるものだとすれば、確かに私たちは、一億五千万年前の太古の海の残滓を「ミネラル感」として感じ取っているのです。

また私たちは「ボトル1本を楽しめるワイン」を努めて皆様に紹介することでしょう。

1杯目の香りのグラマラスさや味わいのインパクトだけではなく、杯を重ねるごとに変化している香り=アロマやブケ、時間の経過とともに増していく味わいの旨味。

スルスルと、1杯ごとに違った片鱗を五感に残しつつ、ボトルを干し、気付くと、多幸感だけが残っているようなワインをご紹介すること。

よく実ったブドウの甘味だけでなく、上質で美しい酸味、メタリックでシャープなミネラル。それらのバランスが整ったワインだけが「ボトル1本を楽しめるワイン」だと私たちは考えます。

また、ワインが持つ情報とは土壌由来のものに限りません。

ブドウの樹を生育させた太陽と風と水。

そして、もちろん、それらブドウを取り囲む環境の全てを、よりよりワインとなるよう方向づけするため、骨惜しみすることなく農作業に携わるワイン生産者たちの営為。

これらを可能な限り全て皆様と一緒に想像し体験したい。それがVINOTERASの使命だと感じています。

自然農法のワインをご紹介することが多くなることと思います。

私たちが長年付き合っている生産者たちは、多かれ少なかれ、自分たちは「自然のSarvant(サーヴァント=使用人)である」と感じていると口々に語ります。

そして、そのような生産者達は、自然農法のワインを造っている生産者たちなのです。

ワインの魅力、あるいは魔力に魅入られ、敬虔さを持ってワイン造りに携わる人々。

その敬虔さが、「大地を人為的にコントロール」するのではなく、よりよいワインになるように自然環境に方向付け=奉仕するために「大地の使用人」となるスタイルに帰着した結果が自然農法のワインなのでしょう。

私たちは、これまでヨーロッパ各地を巡り「ボトル1本を楽しめるワイン」を探し求めた結果、そのようなスタイルでワインを造る生産者のワインを多く扱うこととなりました。

そのため、結果的に私たちが皆様にご紹介するのは自然農法のワインが多くなることと思います。

ワインを成立させている全てを“体験”するということ。

収穫前のブドウ畑。雲ひとつない高い空のもと、その南向きの斜面には強い日差しが降り注いでいます。

そのブドウ畑で、収穫開始時期を判断するためにブドウの実を口に含む。

あと数日でこのブドウは“あるべき姿”にまで、果実の内側に大地の豊穣を包み込む。

その時、前年の極寒の季節から始めた畑仕事を振り返りながら、大地を愛でるようにして動いていく乾燥した風をふと感じ、生産者は何を想うのでしょうか。

発酵槽の中で轟々としてブドウジュースが変化していくその様は、決して美しいものではなく、まるで何か得体の知れないものがそこから生れ出ようとしているかのよう。

その液体の躍動感は、ステンレスタンクに閉じ込められた後でさえ、蠢き続ける何かの囁きとして、その声ならぬ声を醸造所全体に満たしています。

樽熟成室に草熱れ(くさいきれ)のようにして甘酸っぱく漂う、“Part des Anges(天使の分け前)”。

露天掘りのカーヴ。

裸のボトルに瓶詰された、うっすらとカビを積もらせたワイン達を眺める時、生産者の心に訪れるその静謐な禅定。。。

そうして出来上がったワインが、いくつもの物流過程を経て、たとえば東京のレストランのような都市空間で嗜まれているのです。

かつて来日したシャンパーニュのグランメゾンの当主は、貴方のシャンパーニュを飲む貴方自身の理想のシチュエーションを教えてくださいという質問にこう答えました。

「バスケットに簡単な食べ物と、シャンパーニュと、小さなグラスを詰め込んでピクニックに行き、小高い山の山頂で夕陽を浴びながら飲むこと。」

数万円のグランメゾンのシャンパーニュを、“適切”と言われる温度でもなく、“かくあるべし”というシャンパングラスでもなく、繊細な泡立ちを損なわぬよう、数日前から静かにワインセラーに寝かせた後に恭しく抜栓するのでもなく、ただただ、気持ちの良い自然の中で夕陽を浴びながら飲む。

そのグランメゾンのオーナーはまるで、風と太陽と空の中に身を委ねながら、心地よい酩酊とともに大地と一体となることこそが、至上の体験なのだと言わんばかりはないでしょうか。

1本のワインボトルに込められたストーリーとは何なのか?
ワインを飲むという体験とはいかなるものなのか?

そのようなことをむしろフランクに、私たちの催すワインイベントでは、生産者を交え、私たちが現地で見聞きしたことを共有したりしながら、皆様と感じていければと思います。

Affordable luxury. Authentic Wines.

ワインに対する感じ方はまさに十人十色。同じ1本のワインを前にしてさえそれは変わらず、それはプロのソムリエでも同様です。

味覚や嗅覚は極めて複合的で、経験や記憶、観念や偏見、場所や気温、体調、誰と一緒に飲んでいるか、、等々、その感覚系を組織する要素を紐解いていくと枚挙にいとまがないほど。

だからこそ、翻って、ワインとは極めて個人的な経験であると言えるのですが、その経験の仕方は常に変化していくものなのです。

飲むべきワインの道標(みちしるべ)をワイン評論家の言や、ワイン雑誌のスコアに求める。

格付けや、ブランドネームでワインを選ぶ。あるいはカベルネ・ソーヴィニョンやピノ・ノワール、シャルドネなどのブドウ品種を手掛かりにして選ぶ。

それらは確かに有用なワインの選択方法であるでしょう。

また、当然ですが、私たちはワインを価格で判断します。

しかし、単に評価が高いということや高価ということだけで、そこに「美味しいと思わなければいけない」という強制力や、贅沢を味わっているというプラセボ効果が働いていないでしょうか?

リラックスし、固定観念を外して、自分自身の五感でワインを判断し味わうこと。

その前提条件として、VINOTERASは「Affordable(手頃な価格)」ということを掲げ、そのようなワインを取り揃えるよう努めています。

しかしそれはもちろん、安価なワインだけを取り揃えるということではなく、足繁く現地に赴き、そのワインの成立過程を肌で感じ、醸造のプロセスの厳密さを理解し、生産者とコミュニケーションを重ねてその人となりを知り、、、それら全てを知った上で、偏見なく1本のボトルと向き合ったときに、価格以上の価値を秘めていると感じたワインだけを仕入れているということなのです。

そうだとしたら私たちVINOTERASの掲げるアフォーダブルなワインとは、真にAuthentic(真正な、正真正銘な)なワインだとも言えるでしょうか。

五感を超え、六感にすら働きかけるワイン体験は、必ずオーセンティックなワインからしか生まれませし、私たちはそのようなワインだけを探し求めてヨーロッパ各地を巡り続けています。

有史以前より人を魅了し、探求させつづけるこのワインという飲み物をよりよく享受していただくために。

それが育まれた大地の息吹と、そこに関わった生産者の敬虔な営為を感じながら味わうワインの世界は、個人的な経験領域を大きく拡げてくれるはずです。

ワインは皆様の人生をより豊かにしてくれる“なにか”なのです。

VINOTERASはそのような環境をご提供できるよう様々な活動を行ってまいります。ご期待ください。

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