ジャン・ド・カボットが1841年にペルナン・ヴェルジュレス村に設立された当初は、ネゴシアンとしてワインを桶売りしていました。ワイン造りは3代目のジャン・ルイ氏の代から始まり、本格的なドメーヌとしてのスタートは1988年のことです。それから20年ほど経過し、オーガニック栽培に着手したのは2008年。その後3年ほどかけて畑全体に広げ、2011年からはほとんどの畑がオーガニック栽培です。完全オーガニックを実践する生産者は大変少なく、コートドールやコート・シャロネーゼの生産者のなかでもわずか6%ほどのため、貴重な存在のドメーヌです。ヴォーヌロマネやジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、ムルソーなど22のAOCを所有する畑の面積は14ha。エノログのロランス・ダネル氏の指揮のもと、スタッフがこだわるのはオーガニックのワインが主張する畑のテロワールです。ワインの個性につながるテロワールを大切にすることが、ワインの魅力となると信じています。