ドメーヌを運営するのはベルナール・フィリップ氏とその娘のヴィルジニ氏。ヴィルジニ氏はモンペリエ大学で栄養学を学び、卒業後2015年からクロ・サン・ルイにて働き始めました。ベルナール家はブルゴーニュの名家で、フィリップ氏の祖父はディジョン市の市長、父はフィサン村の村長を務めました。フィリップ氏はワイン造りに専念すべく、政治には参加していません。この生産者の代表的な畑はモノポール「クロ・アントル・ドゥー・ヴェル(Clos Entre Deux Velles)」。Les Entre Deux-Vellesと呼ばれる区画の内側に16世紀に作られた塀で囲まれた畑です。こちらの畑はパリに住むコロンビエ家(Collombier)が所有しており、2009年よりベルナール氏がこの畑を借り入れ単独で管理しています。2008年まではドメーヌ・ベルト(Domaine Berthaut)が畑を借りていました。Vellesは昔のフランス語で村のことを意味します。1970年に統合されるまで、フィサン村とフィセイ村が存在していて、ちょうどその間に畑があることから、この名前が付けられました。
現在、クロ・サン・ルイは合計17ヘクタールの畑を所有、フィサンに10ha、マルサネに5ha、ジュブレイに1ha、ブロションに1ha所有しています。フィサンに保有する区画「En L’Olivier」(日本未入荷)はフィサンの最上部に位置し、土壌は赤みを帯びた粘土石灰質。隣接する1級畑に引きを取らない好立地です。ベルナール氏は将来を見据えて、この区画が1級畑になるべくINAOに働きかけを行っています。
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