現在50才のエリック氏が一代で築いたドメーヌ。1987年がファーストVTで、1990年よりリュットレゾネにてブドウを栽培しています。エリック氏はもともと麦と菜種を栽培する農家でしたが、ワイン好きが高じてドメーヌの立ち上げを決意。醸造学校に通い、一代でドメーヌを築きました。所有面積は22.5haで、内サンブリは15ha、これはサンブリの中で中規模生産者に属します。畑の標高は206~240m。地質は表層に石灰岩のごろごろと転がる、粘土石灰質です。この石灰岩の持つミネラルと夜間の放射熱が味に大きな影響を与えているそうです。
自然農法についてエリック氏のコメント
ラベルにはビオの表記はありませんが、自然農法で栽培しています。土壌をリスペクトし、有機肥料を使い、生産量を抑えています。葉の状態などを観察し、良い状態が保てられていれば、農薬は使いません。ぶどう作りを始めて以来、土、樹、畑で働く人間を大切に思う気持ちを大事にしています。
<ブルゴーニュ地方唯一のソーヴィニヨンブランの生産地>
サンブリはブルゴーニュで唯一のソーヴィニヨンブランのAOCでその歴史はまだ浅く、1973年にVDQS、2003年にAOCに認定されたばかりです。サンブリのソーヴィニヨンブランは1930年代にサンセールから持ち込まれました。サンブリはシャブリの南西にあり、オクセールやイランシーなどの近く。このあたりはボーヌから140kmはなれています。一方サンセールからは100kmしか離れていません。気候、地質的にもサンセールに近く、試しに70年前に苗木を持ち込み栽培してみたら大変よくできたので、ピノノワールを引き抜いて転作をしていったそうです。現在サンブリには25件の生産者がいます。
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