オーヴェルニュ地方はフランスのなかでは珍しい変化に富んだ地形になります。中心都市「クレルモン=フェラン」の西に位置する、中央山塊(マッシフ・サントラル)は火山性であることから多くの温泉施設があり、国内外の人々から行楽地として人気です。ステファン・ボンジャンの本拠地は、そのクレルモン=フェランより北へ車で30分ほどに位置したコート・ドーヴェルニュ地区の「シャトー・ゲ村」にあります。ここは日本でもおなじみのミネラルウォーター「Volvic」の水源地が近いことから、この村の至るところからボルヴィックの湧水が出ています。彼はそのシャトー・ゲ村の標高350mの場所に6haの畑を所有しています。ここは中央山塊のひとつ、ピュイ・ド・ドーム山群にあたり、土壌はこの地区特有の水蒸気爆発によるマグマの噴出で生じたペペライト(PEPERITE)を含んだ玄武岩が中心になります。このような火成岩質の土壌に、「力強く、長熟が可能」と言われるこの地方の主要葡萄品種、「ガメイ・ドーヴェルニュ」種は好相性です。日本ではまだあまり知られていない、「火成岩質」の土壌で造られた、ガメイ・ドーヴェルニュ種の魅力を、強く感じさせることの出来る生産者の一人です。
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