「モーゼル」と聞くと、ドイツのワイン産地として有名な「モーゼル(Mosel)地方」を思い浮かべます。その地名にも使われる有名な「モーゼル川」の源流はフランス東北部のヴォージュ山脈周辺で、フランス北部のワイン産地「ロレーヌ地方」を通り、ルクセンブルグ、そしてドイツと3か国に流れています。 そのロレーヌ地方の最北部に2010年に新たに認定された「AOC Moselle(モーゼル)」があります。総面積もたったの70haあまり。オーセロワ種、ピノ・グリ種、ピノ・ノワール種が主な品種で、生産者の数もごく僅か。造られるワインもアルザス地方と同様に辛口ワインが主です。そんな希少な「フランスのモーゼルワイン」を産出する生産者がドメーヌ・ソンタークです。2007年よりクロード・ソンターク氏が当主となりドメーヌとしてワイン造りを開始。畑は減農薬で5haを所有。「フランス・モーゼルのワインは生産量が少ないので殆どが自元消費のみです。是非希少なモーゼルワインを味わってほしい」とクロード氏。 また、「ワインはキッシュ・ロレーヌやベッコフ、シュークルートなどの料理と合わせると、とても美味しい。チーズならばブリーチーズがお勧め。日本料理ならば、きっと天ぷらや寿司に合うと思う」というコメントを頂いております。