ドメーヌ・デュ・ビュイロンのカーヴはボジョレーの南端、ブルイィのサン・エティエンヌ・デ・ズリエールの村から少し離れた葡萄畑の中にあります。農産物や畜産を扱う商人の家系に生まれた現当主のテュエリーは、「代々続いてきたこのエリアの家畜やワインを含めた諸文化の共有の場を作りたい」という思いからドメーヌを開く事を決意。ディジョンのワイン学校を卒業の後、ブルゴーニュのコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエやルロワ等のもとでワイン造りを経験し、自宅へ戻り、奥さんのソフィーさんと共に代々受け継いできた畑に葡萄を植樹。1980年からワイン造りを行っています。所有面積は全部で14ha。その内、息子のクァンタン氏が6haを所有。ワイン作りは親子とも同じ場所で行なっています。ティエリーは曽祖父が建てた家に住み、その中で農作業をしていた小屋でワイン造りと熟成をしています。醸造はシンプルかつ自然。酵母に関しては、その年の収穫した葡萄の状態によって自然酵母か培養酵母かを使い分けています。場合によってはキュヴェごとに半分半分の年もあります。醸造中はSO2未使用。瓶詰め時に少しだけ使用しています。