ドメーヌ・デュ・コロンビエのオーナーはジャン・イヴ氏。4代目の当主となり、奥さんと3人の子供とともに、ドメーヌの直ぐ近くに住んでいます。もともと穀物などを作る農家でしたが、現在は100%ワイン用の葡萄でワイン造りを行っています。コロンビエはナント中心部から南東へ直線距離で30kmのところにある、ティリエール村にあります。ここは人口が1700人ほど。村人の多くがワイン造りにかかわっています。栽培している葡萄品種はミュスカデ、グロプラン、ソーヴィニョン・グリ、ピノグリ、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニョン、ガメイなど多岐にわたります。ソーヴィニョン・グリは、ソーヴィニョン・ブランの突然変異として生まれました。ミュスカデではフィエ・グリとも呼ばれており、1985年には10haほどの栽培面積でしたが、現在では約600haになり、ボルドーの一部でも栽培されています。果皮の色は淡い紫と灰色が混ざっており、ピノグリやゲヴュルツ・トラミネールと同様です。ソーヴィニョン・ブランは非常にアロマが豊富な葡萄品種ですが、ソーヴィニョン・グリはやや控えめで、ボディーに厚みがあるのが特徴です。