コート・ド・ボーヌの最南端に位置するAOCマランジュで代々ワイン造りをしている生産者。マランジュはシェイイ・レ・マランジュ村(Cheilly-les-Maranges)、ドゥジーズ・レ・マランジュ村( Dezize-les-Maranges)、サンピニ・レ・マランジュ村(Sampigny-les-Maranges)の3つの村からなり1988年からAOC認定されたアペラシオンです。
ドメーヌ・モーリス・シャルルーは1894年にドゥジーズ・レ・マランジュ村で葡萄栽培を始めたことからこのドメーヌの歴史は始まります。村の人口は約200人。現在は5代目のヴァンサン氏が奥さんと共にドメーヌを切り盛りしています。ヴァンサン氏は1975年生まれ、1999年に醸造学校を卒業後、父親のモーリス氏と共にドメーヌでワイン造りを行い、2008年に正式にドメーヌを引継ぎ現在に至ります。所有面積はマランジュに10ha、隣接するサントネに2haの計12ha。葡萄栽培はリュットレゾネ。畑に生えている草花たちと共存する栽培を行っています。収穫は全て手摘み。醸造は同じ村内にあり1986年に建てた施設で行った後、自宅の地下にあるセラーで熟成と瓶詰め。
「先代から受け継いだ恵まれたマランジュの土地を引継ぎ、次の世代にも残していくこと。それが先代への恩返しになる」という思いのもとに日々の畑仕事を行っているそうです。また、2児の父親でもあるヴァンサン氏の楽しみは子供の成長を見守ること。穏やかで優しい目をした生産者です。