ワイナリーは1850年代にペドロ氏が少量の地元消費のワインを造ることから始まりました。場所はスペインの南東にあるイエクラ。イエクラは大陸性気候ですが、地中海に近いことから海からの影響を大きく受けています。イエクラは2つのエリアから成り立ちます。標高が500 - 700mのCampo Abajo(カンポ アバホ)は粘土と石灰を含んだ土壌で比較的に明るくフルーティーなワインを生み出します。一方標高が700 - 900mのCampo Arriba(カンポ アリバ)は石灰岩や小石を多く含んていて、凝縮感がありストラクチャーのしっかりとしたワインとなる傾向があります。昼夜の寒暖の差が激しいことは葡萄にとっては過酷な環境かもしれませんが、出来上がったワインは酸やタンニンにメリハリがつき、バランスの良いワインに仕上がります。現当主のアントニオ氏は4代目となり歴史あるボデガを受け継いでおり、15世紀から栽培履歴の残る、モナストレル種の可能性に着目しさらに高い品質のワインを求め、日々取り組みを行っています。