1870年に初代ロケ・マルティネス氏により設立された栽培農家は、息子のペドロ・ルイス・マルティネス(Pedro Luis Martinez)により受け継がれ、葡萄の品質が飛躍的に向上し、フミーリャでその名を馳せるようになりました。1999年にはガブリエル・マルティネス・ヴァレロ氏が4代目当主となり、Crapula Vinos(クラプラ・ヴィノス)の屋号のもと、ペドロ・ルイス・マルティネス社と協力し、ワイン造りを行うようになりました。ボデガはオンタル(Ontur)と呼ばれる標高700mに位置する小さな町に100haの畑を所有し、50%以上がモナストレル種(樹齢50年を超すものも多く分布)の畑です。土壌は石灰質で表面は砂質の丘が多くみられるエリアで、葡萄の成育期間の日照量も3000時間におよび、夏は乾燥して暑く、冬は極寒の大陸性気候となります。年間降雨量がわずか300mmで、フミーリャのこの特有の気候がワインにしっかりとしたストラクチャーを与えます。個性の強い骨太なモナストレル種を、このボデガのモダンな醸造設備により、エレガントなものに表現しています。