カンティーネ・ボネッリはエミリア=ロマーニャ州北部にある都市・ピアチェンツァの南側に広がるDOCコッリピアチェンティーニにあるワイナリーです。設立は1940年。初代はアナクレート・ボネッリ氏。彼は地場品種を大事に栽培し、1967年のDOC認定の立役者の一人としても知られている人物。今でも家族で運営を続け、現在は彼の3代目にあたる姪と甥たちにより営まれています。
イタリア北部を東西に流れるポー川の支流。ジェノヴァからエミリア・ロマーニャの豊かな平原を南北に流れるトレッビア川沿いにある自然溢れるトレッビア渓谷の中にある人口約6,000人のリヴォルガーロという街にワイナリーはあります。ここはDOCコッリピアチェンティーニの中心地でもあります。白ワイン用の地場品種・トレッビアーノ ヴァル トレッビア、そしてこの地にしか埋まっていないと言われるオルトゥルーゴ、赤ワインはボナルダ(クロアティーナ)、バルベーラなどの黒葡が萄栽培されています。
ワイナリーが大事にしていることは、地域、社会、責任、そして持続性。恵まれたトレッビア渓谷の自然を守り続けること。所有する15haの畑に加えて、近隣の葡萄農家と共に自然の中で葡萄栽培とワイン造りをしています。葡萄農家が育てた葡萄はワイナリーに持ち込まれ、丁寧に選果されワインとなります。2011年からはピアチェンツァにある大学と共同で『持続への道』というプロジェクトを立ち上げ、オーガニック栽培も開始。自然を維持した葡萄栽培と、地域文化の活性化を行っているDOCを牽引しているワイナリーでもあります。「地球、そして自然はワインを生む母」という思いのもと、地域ぐるみで葡萄栽培とワイン造りをしている生産者です。